DEEPな冬の金沢満喫しました<その9>藩政時代のお茶屋文化の粋を伝える「志摩」

金沢巧味クーポンに付いている北鉄バス1日フリー切符を使って、城下まち周遊バスに乗り、東茶屋街の最寄バス停「橋場町」で下車。

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観光客で賑わう東茶屋街のメインストリート

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その真ん中あたり、注意しないと通り過ぎてしまいそうなお茶屋さんが「志摩」です。
斜め向かいは現役のお茶屋さん「懐華楼」、どちらに入るか迷ったけどこちらに!!
堂々の国の重要文化財だからです。
文政3年(1820)に建てられたお茶屋の建物で、全く手を加えられていない現存のお茶屋です。
(人通りが多く撮影できなかったので外観はHPからお借りしました。)
見学料は500円ですが、北鉄バス1日フリー切符呈示で50円引き。

ビデオ、デジカメ共撮影不可。撮影はスマホのみOKです。スマホ以外の荷物は全て1階入口の無料ロッカーに入れます。

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見学は2階から~
お茶屋は、2階を客間としていて、押し入れや物入れ等は作らず、あくまでも遊芸を主体とした造りとなっています。
手前から奥へ順に“ひろま”“なかのま”“前座敷”と部屋が続いています。

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通りに面した前座敷、画像の襖の手前は控えの間
各お座敷の手前には必ず控えの間があります。

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窓際の提灯ややわらかい光が差しこむよしずも風流ですね。

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はなれ~この部屋だけ、漆をかけてない白木造り。ここでは姿を見せずに笛の音だけを楽しむ粋な影笛なども演じられていました。
静かな笛の音のテープを流し、その雰囲気を再現されてました。

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2階から玄関を臨む。

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1階台所~薄暗くてうまく撮影できませんでした。
お茶屋はあくまで遊芸を楽しむ所で、料理は主に仕出し屋等から取り寄せられていました。(HP参照)

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台所から続く石の階段の下は石室(いしむろ)。地下貯蔵庫で井戸も掘られています。

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1階には江戸時代の芸妓さんや旦那衆の小物、お金などいろいろ展示されています。

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玄関脇の茶の間。いろりも江戸時代のままだそうです。

一般庶民には手の届かない藩政時代のお茶屋文化の粋を垣間見る事ができました。


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2軒向こうのひときわ賑わう金箔のお店「箔座ひかり蔵」の奥には金箔の蔵があります。

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中も外も金きら金箔 このお店は目の保養だけ!!

東茶屋街では、「志摩」の見学以外は2~3軒小物のお店を覗いただけで見学終了。
ちょうどお昼時で外国人観光客が大勢やってきて、あちこちテイクアウトの行列ができていました。
外国人観光客、特にアジア系の人々は大阪でも京都でもココ金沢でもレストランに入らず食べ歩きするのがお好きなようで・・・。


DEEPな冬の金沢満喫しました<その10>近江町市場と「金沢巧味」クーポンで和菓子作り・・・につづく




DEEPな冬の金沢満喫しました<その8>花嫁のれんと老舗商家の婚礼を知る「金沢市老舗記念館」

私の場合、旅のプランを立てている時も旅の楽しみの一部なんです。
今回の金沢旅行に際して、最近、衰えてきた姉の足も考慮しなければいけないので、できるだけメンバーを振り回さずに効率よく満足してくれそうなプランを考えました。
ネットで下調べをしていて興味が沸いたのが金沢市老舗記念館
でも場所が長町武家屋敷界隈の一番端にあるので迷ったけど、結果的に今回の金沢旅行一番のサプライズスポットになりました。

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入場料たったの100円。でも展示内容といい、建物の重厚感といいもっと高くしてもいいのでは・・・と思える穴場スポットでした。
(チケット購入の際は、斜め向かいの前田土佐守家資料館というハコモノと抱き合わせ割引購入を勧められますのでご注意を!!)

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一階入口は薬問屋だったこのお店を再現。昔の薬の袋の展示も興味深いです。

次は奥の住居部分へGO!!~ここからが見どころ!!

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いろりのある入口の部屋。ボランティアガイドさんが最後まで丁寧に解説して下さり、写真撮影も快く引き受けて下さいました。

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上からぶら下がっているのが花嫁のれん。下は花手毬

花嫁のれんとは、幕末から明治にかけて、加賀藩の領地である加賀・能登・越中地域の風習で、婚礼当日、花嫁の実家の家紋が染め抜かれた豪華な加賀友禅ののれんを、嫁ぎ先の仏間の入口に掛け、それをくぐって嫁ぐというものです。
今、金沢ー和倉温泉間で花のれんをイメージした「花のれん」というリゾート列車が走っています!!

屋敷のいたるところに花嫁のれんが展示されています。

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絵柄は、松竹梅、鶴亀や孔雀など、ちょうど結婚式に着る留袖の柄のよう。

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優雅な花手毬がいっぱい!!

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華やかなお嫁入り道具揃え。右端は当時の花嫁衣裳 
花嫁のれんに用いられている孔雀は“邪気を払う”という意味が込められているそうです。

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雪が降ると、この部屋からの眺めが一番美しいそうです。

次は2階へ!!

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嫁ぐ家からの結納目録。もちろん実際には中身が入っているんですね。
今でも北陸ではこんなに立派な結納するんかしら・・・。
余談ですが、歌手の菅原洋一さんのご実家は私の住む街の商店街の中の結納品屋さんなんですよ!!

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これはこの後、和菓子作り体験をする事になってる老舗和菓子店「越山甘清堂」の加賀五色生菓子
「日月山海里(じつげつさんかいり)」を表現していると言われ、この木箱に詰めて贈られ配られたそうです。

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圧巻!和菓子で作られた花神輿。
第22回全国菓子大博覧会に展示されたもの。制作期間なんと9ヶ月。材料は餅粉、粉糖、食紅。
職人さんはこれを制作するために華道を習いに行かれたそうですよ。
添えられた英文には「These  flowers  are  made  out  of  candy」と書かれていましたよ。

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この花神輿の中には4わの小鳥が隠れています。全部見つけられたら幸せになれるとか・・・。
でもね、すぐ見つけちゃいました!!この先幸せになれるかな~。

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最後の展示コーナーは今も現役の老舗の所蔵品コーナー。

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平安絵巻が描かれた九谷焼絵皿

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化粧用スプレーかと思ったら九谷焼の醤油スプレーボトル

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全ページオール手書きの料理献立帳 達筆の文字と花の絵のバランスが絶妙。
これはもうアートですね!!

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一軒一軒毎にスケッチ画が添えられています。水彩画を習っている私は軽妙なタッチに興味深々。
残念ながらこの画家さんは亡くなられたそうです。

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一つ一つ丁寧に解説して下さるので見学に予想以上に時間がかかり・・・。
でも、とても見応えのある加賀商人の心意気が伝わる展示館でした!!

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斜め向かいの前田土佐守家資料館から老舗記念館を臨む
前田土佐守家資料館は建物は立派だけど、さらっと見学しただけ。細かい加賀藩の歴史はしんどくて・・・。

DEEPな冬の金沢満喫しました<その9>藩政時代のお茶屋文化の粋を伝える「志摩」・・・につづく