不朽の名作「砂の器」がなんでこんなペラペラに?!

映画版は原作を超えたと言われた不朽の名作「砂の器」

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私は1974年の映画版に感動した後、原作を買って読み始めたけど、読み辛くて30ページほどでリタイアしてしまった苦い経験をしました。

映画版はハンセン病という間違った知識から来た差別と偏見に対する強いメッセージ性が込められた作品です。

生まれ育った土地を追われ、放浪を余儀なくされた巡礼姿の悲しい父と子・・・「宿命」という壮大なメロディーをバックにしたこの名シーンは何度見ても涙します。

映画版は山田洋次氏と橋本忍氏の共同脚本ですが、この名シーンは実は橋本氏のオリジナルで、ハンセン病に関する下りは原作は少ししか書かれていなかったと、以前新聞の特集で読んだ事があります。

しかし、以後、テレビで何度もリメイクされたドラマ版はいずれもハンセン病は排除され、巡礼姿の放浪シーンだけがピックアップされ、とても違和感を感じたものです。

中井正弘のドラマ版はそれなりに見応えがあったけど、閉鎖的な村社会で起きた大量殺人に置き換えられてしまい、これでは放浪ではなく完全に凶悪犯の逃亡やんと唖然としてしまった記憶があります。

そして、無理やり設定を変えた事に、返ってハンセン病はテレビ向きではないという偏見を感じてしまいました。

更に時は流れ昨夜のフジテレ版、終戦前後を描いた作品を無理やり平成最後を迎える現代に置き換え、ハロウィン、ワイドショー、DNA鑑定、携帯&スマホ・・・といろいろ現代的アイテムを取りこんでも、原作にはない時代錯誤な巡礼姿のシーンはしっかり入れてありました。

逃亡理由が兄が動機不明の幼女連続殺人、さらに父も殺人!!
なんだこりゃ?普通に逃亡生活を送ったのならまだしも、巡礼姿で四国88ヶ所へなのに保護されたのは島根県内陸の亀嵩、こんな目立つ格好で四国を回ってから中国地方を縦断したんですか?

無理なこの設定は感動どころか滑稽に思えてしまいました。軽井沢のピアニストの下りに至ってはもう笑うしかなかった。

また、ホステスが走る列車の窓から捨てたシャツを切った布切れを線路をひたすら探して歩くシーンも捜査の執念の象徴として捉えた名シーンですが、徐行運転するローカル線の鉄橋の下の河原から簡単に見つかるってアリエヘンと思いました!!

ついでに言えば、「宿命」の音楽全然心に響きませんでしたWA。


さらにキャストに関して

主演の刑事役の東、キーパーソンの和賀役は中島健人でジャニーズ色コテコテ。刑事のプライベートなんか全く邪魔だったし。

愛人の土屋太鳳は健康的過ぎで儚さ感0!!和賀の婚約者もひどい大根でドン引き。

「大奥最終章」の若手女優陣が薄っぺらいと非難するコメントが目立ちましたが私的には彼女達が薄っぺらなら、このドラマの主要キャストの演技はペラペラ。

特に中島健人はファンの皆さんには申し訳ないけどこの大役を演じるには力不足。演技してるように見えないのが本物の演技力と思うんですが、一生懸命演技してるのが分かるからかえって痛々しかった。

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学園物の主人公ならぜんぜんOKよ!!(画像はネットからお借りしました)

ベテラン勢のチョイ出はムダに制作費押し上げただけみたいで全然効果を感じなかったし・・・。

野村周平の若手刑事役だけは、映画版のデビューまもない森田健作を彷彿とさせて良かったナ!!

11.1%という高視聴率は、手固いジャニーズ票と私みたいにこの不朽の名作をどう描くんだろうという“好奇心”に支えられたのでは?


あっ、そうそう、一度書いてみたかったんだけど、映画版を何度も見て、重要なシーンの一つ~被害者がお伊勢参りの帰りに立ち寄った映画館のロビーに飾ってあった代議士を中心にした集合写真の端にいた和賀が、20年後の秀夫の姿だと確信する設定は無理があるなぁと感じてしまいました。


個人の感想なので反論固くお断りします!!


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