お正月明けに対照的な日本映画2本立て その1.「鬼龍院花子の生涯」

録画してた日本映画を暇つぶしに2日続けて視聴しました。

1本目「鬼龍院花子の生涯」

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若い頃、日曜映画劇場辺りで見た記憶があるんだけど、濡れ場&暴力シーンと夏目雅子の“なめたらいかんぜよ”の名セリフしか印象がありませんでした。

今回改めて見直してみると、鬼政をとりまく女性達のそれぞれの心情が理解できたし、
キャストの熱演と、土佐弁が放つ地方色、わずか2時間余りの中で大正~昭和初期の時代を見事に活写した演出&脚本、全てが一つになった昭和の名作だと思いました。

そして、私は見始めてすぐ基本的なまちがいに気付きました。鬼龍院花子=夏目雅子だとずっと思っていたんです。
それならタイトルがなぜ「鬼龍院花子の生涯」なのか・・・?。

wikipediaによると
『鬼龍院花子の生涯』は、宮尾登美子の著した中編小説である。『別冊文藝春秋』145号から149号に連載された。
大正、昭和の高知を舞台に、侠客鬼龍院政五郎(通称・鬼政)とその娘花子の波乱万丈の生涯を、
12歳で鬼政のもとへ養女に出され、約50年にわたりその興亡を見守った松恵の目線から描いた作品。

なるほど映画は、鬼政と松恵が中心で、鬼政の庇護から切り離された花子のその後の消息には触れず、ラストシーンで「おとうさん おねがい たすけて」と書かれた花子の拙いはがきに凝縮されてました。
小説では、妾の間に生まれた実子「花子」が極道の世界に翻弄され死に至る経過がたぶん詳しく描かれているんですね。

wikipediaには「鬼龍院花子の生涯」制作のいきさつが詳しく書かれていて面白かったです。

〇鬼龍院政五郎は、原作者宮尾登美子の父にお金を借りに来た親分がモデルで、当時まだ存命で取材に協力してくれ、話を聞いたそのままの実話だった。

〇ヒロインについては、最初、東映のプロデューサーに原作小説を持ち込んだのは何と梶芽衣子で、主演の意思表示をしたけど大人過ぎると却下された。
→五社英雄監督は当時売れっ子だった大竹しのぶを希望したけど、本人が頑なに拒否。
→まだ駆け出しだった夏目雅子が“濡れ場”シーン承知で自ら名乗り出て抜擢されたそうです。
~この役夏目雅子しかありえませんね。

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名せりふ「あては、あては、高知九反田の侠客、鬼龍院政五郎の、鬼政の娘じゃき、なめたら・・・なめたらいかんぜよ」は脚本家の創作だそうです。

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岩下志麻はこういう役やらせたらピカイチと思ってましたが実はこの映画が初めてで、後の極妻シリーズに繋がったんだとか・・・。

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夏木マリは、自分の出番が少なく不満で、中村晃子の役(鬼政の妾)に代えてくれと頼んだら、キャラクターに合わないとダメ出しされたけど、出来上がった映画は中村のシーンが大幅にカットされていて「映画ってこわいなあ」と思ったという。
~確かに、中村晃子はチョイ役みたいだった。

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