高倉健さん追悼映画「八甲田山」 雪山の恐ろしさと戦争の愚かさと・・・。

昨年11月に高倉健さんが亡くなられ、その後、たくさんの健さん映画がテレビに登場しました。

その中で一番見たかった「八甲田山」が1/11にBSTBSで放送されました。

録画してあったのですが3時間もの長丁場。なかなか時間を取れずにいましたが先日やっと見る事ができました。

私の父はこの映画をこよなく愛していました。

昨年、舞鶴ドライブ旅行のブログ記事でも書きましたが、父は貴重な青春を過酷なシベリアで過ごしたシベリア抑留体験者です。

父は何度もこの映画を見ていました。おそらく、過酷な行軍シーンをシベリア抑留体験と重ね合わせていたのだと思います。

私は軍隊が雪山で遭難する話としか予備知識がなく、父が亡くなるまでまったく興味もありませんでした。

父の死後、なぜかいつか見てみたいと思うようになりました。

そして、健さんの死は父を思い出させてくれる機会となりました。

☆大陸での日露開戦に備え、寒地装備と寒地訓練の必要を掲げた陸軍は青森県の八甲田山での雪中行軍演習をする事になった。
白羽の矢が立ったのは青森の二つの連隊。青森と弘前からそれぞれ出発し、八甲田山麓で合流するという計画だ。
一つは徳島大尉(高倉健)率いる弘前歩兵第三十一連隊の少数精鋭の27名、
弘前から南を迂回して十和田湖を東に進み、東南の方向から八甲田山に入る10泊で総距離240kmの強行日程。
岩木山の雪中行軍の経験があり、雪山の恐ろしさを知る徳島大尉は行く先々に地元の地理に詳しい猟師や村人を道案内人に立て、
「休憩中も手袋の中、靴の中の指を常に動かしていれば凍傷にならずに済む」といった細かい指示までして準備した。

もう一方は神田大尉(第2大隊第5中隊長)(北大路欣也)率いる青森歩兵第五連隊
弘前とは対照的に青森からいきなり八甲田をめざす3日間の短期日程で、当初は小隊規模を予定していたが、
大隊長の山田少佐(三國連太郎)が、弘前側に比べて行軍の内容が貧弱すぎると進言して、210名の大所帯の編成となってしまった。

1月2月の八甲田は一度踏み込んだら生きて帰れない、白い地獄だと村長は言う。

その村長が道案内を申し出たにもかかわらず、大隊長は軍人のプライドから断わってしまう。
部隊の大多数が岩手、宮城出身で本当の雪山の恐ろしさを知らない。
さらに大隊長の干渉によって指揮系統が混乱、
そんな状態を襲ったのは昨年暮れにあったような爆弾低気圧。
最初の宿営地である田代温泉にすら辿りつけず大勢の犠牲者を出す事に!!
210名中199名が遭難死。
神田大尉も賽の河原でわずかに残った力をふりしぼり舌を噛み切り自害。
大隊長は生き残りましたが、その責任を負い病室でピストル自殺。

一方、綿密な準備をして挑んだ弘前連隊は過酷な行程にもかかわらず一人の脱落者もなく無事達成した。

ラストシーンが印象的!
平和な時代が訪れた現在(と言っても1970年代後半)、草が生い茂る墓地を訪ね、行軍の石像の前に立ち、ロープウェーの窓から夏の八甲田山を見つめる老人は、雪中行軍隊から離れて、単独で田代温泉まで辿り着き、救援隊に発見された村山伍長(緒方拳)でした。

徳島大尉の弘前連隊も青森第五連隊で生還したメンバーも、2年後の日露戦争の黒溝台会戦において全員戦死という残酷な結末が待っていました。

「今に残るのは本州最北端の地にうすれかける記憶で語りつがれる―八甲田山雪中行軍の物語だけである」
最後に流れたこのテロップにこらえていた涙が一気にあふれました。

映画は弘前連隊と青森連隊の行軍の様子を交互に写し出し進んでいきます。もちろんCGなどありません。

実際に八甲田山中で行ったという過酷なロケ、高倉健さんをはじめ今は亡き往年の俳優さん達、北大路欣也さんや加山雄三さんなど今も現役の俳優さんなど蒼蒼たる豪華キャストが大作を生み出したと言えるでしょう。

今の日本では、こんな大作はもうできないでしょうね。

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(ウィキペディアより)
☆1902年(明治35年)に青森の連隊が雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)を題材に、一部創作を加えた作品である。
極限状態での組織と人間のあり方を問いかけ、短い上映期間にもかかわらず日本映画として配給収入の新記録(当時)をマークした。
高倉健、北大路欣也、三國連太郎主演。北大路欣也の台詞「天は我々を見放した」は当時の流行語になった。
監督は森谷司郎、音楽は芥川也寸志で翌1978年3月の第1回日本アカデミー賞音楽賞を受賞している。

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